こわくないおばけ

日記のようなもの

多摩川で化石掘り

多摩川で化石が採れる場所があるというのは、ネットで「多摩川 化石」と検索すると詳細が何件もヒットするほどには以前から知られているようで、私のやりたいことリストにずっと入っていることのひとつだった。採れるのは主に貝の化石である。

持ち物は軍手、金槌、マイナスドライバー他。小田急線の和泉多摩川駅から河川敷に出て下流へ歩いて20分くらい。草むらを抜けると、約120〜140万年前には海だった場所の地層が浅い岸に露出している。他に化石を採りにきている人はいなかったが、お手軽な場所だけあって、地層の表面には、化石を掘り出したと思われる小さな穴の跡だらけである。採りやすい場所はすでに採り尽くされた感がある。

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この日は季節外れの暑さと、前日の雨の影響と思われる増水で、発掘日和とはあまり言えなかったのかもしれない。水かさが多くて目的の地層はほとんど水面下であった。ネットで見た画像では一面に地層が広がっているのだが。

化石の貝がないか目を凝らしてもよく見えなくてわからない。日陰がなくて直射日光が体にこたえる。結局、水に浸かってない狭い場所をやみくもに掘ってみた。2つほど貝の化石のようなものを掘ることができた。

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完全な形ではないし、掘り出してみたものは化石が埋まっていた跡の部分のような気がしないでもないが、百数万年前の生物の痕跡であることは確か。成果はあんまりなかったが楽しかった。そもそも化石堀りって聞いただけでワクワクするし、楽しくないわけがない。もっと本格的な化石採掘にも挑戦してみたいと思った。