こわくないおばけ

日記のようなもの

近所の飛び出し坊や

犬の散歩中に見かけた飛び出し坊やの看板をなんとなく写真に撮っていたら結構たまった。

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大抵はイラストも文字もだいぶ古臭く、その上、長い間風雨に晒されインクは退色しボロボロに劣化して全体的にやまだかつてない昭和感を醸し出してる。 

 一輪車坊やが飛び出します。

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「とびだし」の力強さと対照的な脱力系坊や。

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大胆なデフォルメ坊やとカーズ。

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同じイラストのバージョン違い。

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MOTHER2の主人公風坊や。

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なんとなく80年代ボールは友だち坊や。

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ダンプカー絶体絶命坊や。

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もはや事故後バラバラ坊や。

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ぺらぺらの低コスト坊や。

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ピクトグラム坊や。

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飛び出すのは男の子だけじゃない。飛び出しお嬢ちゃん。

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飛び出したけど平気平気。なぜなら念力で車を弾くエスパーガールだから。

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見かけた中では一番今っぽいイラストの元気はつらつ飛び出し坊や&お嬢ちゃん。

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文字だけ版。

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正直言って訴求力だけならイラストのスペースなくしたぶん文字でかく書いた方がよい。

バス停に付いてたやつ。バスの運転手さん用か。

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散歩するのはだいたい半径2kmほどの決して広くない範囲だけど、まとめて見ると結構バリエーションに富んでいておもしろい。最近は、大人も子供も交通マナーが向上して事故件数も減り、飛び出す子供というか少子化で子供自体も少なくなったので、昔に比べれば飛び出し坊やの出番も減ってきたのかもしれない。それはまあよかったんじゃないですかね。

秩父の方へ行った

今年のゴールデンウィークは10連休だった。どうせどこも混雑するに決まってるけど、ずっと家にいるのも退屈なので、混んでなさそうなところを目指しバイクで一泊旅行することにした。道路状況のニュースでは首都圏はどこも連日渋滞している感じだったが、自宅から埼玉県秩父方面へ向かうルートは混雑の隙間のように思ったので、スーパーカブに着替えだけ積んでとりあえず出発した。

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自宅の横浜からしばらく北上して埼玉県日高市巾着田まで来た。秋になると林の中に群生する満開の曼珠沙華が壮観なんだけど、今の時期は高麗川でバーベキューとかする人がやってくるのかそれなりに賑わっていた。

少し先の高麗神社で休憩しながらそろそろ今日泊まる宿をネットで探すことにした。 

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宿予約サイトで検索したらこの付近で空室のあるホテルは熊谷市のビジネスホテル一軒だけだったのでそこを予約。やはり秩父にはもう空いてる宿はないみたいなので、今日は山には入らないことに決めた。

しばらく進むと越生町に入った。昔、この町のため池の岸辺に咲く桜の写真をネットか雑誌かで見てすごく綺麗だったので、桜の時期に写真を撮りに来たことがあった。その池に寄ってみると桜は新緑に覆われ本当になんの変哲もないただのため池だったが、一羽のカワセミが水面を飛び回っていてよかった。二番目の写真が桜の時期に来た時のもの。水面に映り込む満開の桜が幻想的だった。

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日が暮れてきた。

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熊谷市のビジネスホテルに着いた。最近出来たばかりの新しいホテルだった。

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翌朝は山を目指して西へ進んだ。1時間ほどで長瀞に着いた。渓谷のダイナミックな地層が有名な観光地だ。早朝の時点で人がそれなりにいた。中学生くらいの時に一度来たことがあって、河岸の木のボートには見覚えがあったが、ライン下りに乗船したのはいつかの鬼怒川だった気もする。

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市内中心部を通り過ぎ、秩父の代表的な山、武甲山が見える寺坂棚田へ来た。棚田越しの山がうつくしい。

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武甲山は斜面がごっそり削られ特異な山肌が露わになっている。白っぽく見える部分で石灰岩の採掘が盛んに行われているらしい。1940年からの大規模な採掘によってなんと頂上の高さまで変わってしまったそうだ。歴史ある信仰遺跡や貴重な高山植物も失われてしまったというのを知ってなんとも言えない気持ちになった。

秩父市内はちょうど見頃である羊山公園の芝桜などを見にくる人々でだんだん混んできそうなので、時間は早いが家の方に向かって山道を走ることにした。山の中をバイクで走るのは本当に気持ちがいい。馬力がないバイクなので坂道は結構大変だけど。

途中、山の中の廃村へ行ってみた。

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平成6年まで人が住んでいたそうです。

山から市街地に出るとあとはもう特に寄りたい場所もないのでひたすら家に向かって帰るだけだ。この日はとても天気が良くて暑いくらいだった。夏みたいな入道雲が出ていた。

15時ごろに家に着いた。いつの間にか真っ黒の分厚い雲が今走ってきた方角の空を覆っていた。かなりの雷雨みたいですぐにこちらも雨が降ってきた。早めに帰ってきてよかった。走行距離は往復で250kmほど。

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改元だかなんだか知らないが、みんな一斉に休んだって結局どこも混雑したり余計にお金がかかったりするし、休める仕事の人ばかりではないし、一方的に与えられた大型連休などあまりいいことなどないんだ。自分の好きな時に好きなように休暇を取れる時代が早く来ればいいなと思った。

八丈島

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金曜夜、10時半に貨客船橘丸は竹芝桟橋を出航した。

行き先は287km先の孤島、八丈島。船内で一泊し、島へ着くのは翌朝の9時ごろ。10時間以上の船旅だ。伊豆諸島にはこれまで、伊豆大島式根島に行ったことがあるが、どちらも高速船を使えば数時間で着く。自然豊かな亜熱帯の島、八丈島はだいぶ遠い。

乗船時間が長いので特1等和室という定員4名の客室をとった。昔、伊豆大島に行った時はハイシーズンのため、部屋はおろか座席も取れず、階段の脇の廊下に毛布を敷いて雑魚寝した。その時と比べると驚くほど快適で、部屋の四角い窓に切り取られた海を眺めながらの船旅はなんとも贅沢だった。テレビで「風立ちぬ」をやっていてぼんやり見ながら東京湾の夜は更けた。

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何度か目が覚め、船内をうろうろ探検した。ペット室には預けられた犬が一匹、不安そうにこちらを見てきた。

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明け方、三宅島を過ぎ、航路が本格的に黒潮にぶつかると波が高くなってきた。下の写真に写ってる島は三宅島から20km南のイルカに出会える御蔵島

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独特の浮遊感を伴う船の揺れがだんだん強くなってきて、気づけばもう仰向けで天井を見つめることしかできないほど気持ち悪くなってしまった。もちろん船に乗る前に酔い止め薬は飲んでいたけどそれでもだめだった。もうやめてくださいといくら願ったところで、波がおさまるわけじゃないし降りられないし、到着するまでただ耐えるしかないのは控えめにいっても地獄だと思った。同行した、八丈島にも何度も行ってる島好きの友人によると、船酔いしないコツがいくつかあるらしい。酔わない胃の向きがあるとか。そもそもあまり歩き回らない方がいいと言われた。

なんとか持ちこたえ、9時ごろ八丈島の底土(そこど)港へ到着した。

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港にレンタカー屋の人が待ち構えていて、休む間も無く車に乗らなければならずちょっとげんなりした。レンタカーのお店でボロボロの軽のワゴンを借り、まずは富士山のような円錐形の美しい八丈富士へ向かうことにした。

八丈島は、西山(八丈富士)と東山(三原山)のふたつの山からなるひょうたん型の島で、面積は山手線の内側と同じくらい。島を一周する八丈一周道路は総距離が約45kmで、車で一周すると約1時間半かかるそうだ。

八丈富士の中腹にある観光牧場に着いた。とても見晴らしが良い景色で船酔いもだいぶ治ってきた。

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反対側に見えるのは東山。山に挟まれた平地に空港が見えた。この島に飛行場を作るならここにこう作る以外ないという感じがよくわかる。風に乗って牛のよだれが飛んできた。

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八丈植物園。手入れの行き届いたきれいな植物園だけど、ジャングルチックな植生が南国の離島に探検に来た感があって、散歩するのが楽しかった。芝生に見える地面がよく見ると全面苔なのがすごい。光るキノコが見られた。なぜかキョンが飼われてる。

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静かな場所にあるなんかの沼。

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昼ごはん。漬け丼の魚の種類は忘れてしまった。味噌汁にカメノテ(磯に生息してる甲殻類の仲間で亀の手に似ている)が入っていておいしかった。

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南原千畳敷。400年前に噴火した八丈富士の溶岩が海に落ちてできた溶岩台地。遠くに見える八丈小島は、昔は人が住んでたが現在は無人島。持ち込まれて野生化したヤギが今は一匹だけで暮らしているとかいないとか。

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裏見ヶ滝。ヒカゲヘゴやオオタニワタリモンステラが自生していて沖縄の森みたいだった。

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島の南の半島付近。この辺はサーフィンスポットのようで、サーファーの人も波間にちらほら見えた。波が高いし海底は溶岩だらけで怪我しそうで怖い。

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断崖の上から滝が降り注いでいた。雨が降った後しか現れないらしい。ここの景色は火山島らしい迫力があった。

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クレソンが自生していたのでちぎって食べてみた。野生のアシタバもその辺に生えてる。

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アイスを食べに寄った商店(何の店かよくわからなかった)で、島民のおじいさんが和太鼓の叩き方を教えてくれた。八丈太鼓といってふたり1組で太鼓を両側から打ち鳴らす郷土芸能らしい。

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宿でご飯を食べたあと、みはらしの湯という丘の上の眺めの良い温泉へ行った。その後も夜釣りをしたり、星を見に行ったり、ボロボロのレンタカーからだんだん変な音がしてきたりして、島の全体からすればほんの一部しか見て回ってないが、寝る直前まで充実していた。

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翌日は八丈空港から14時の便で帰る予定だったが、午後から天気が崩れそうだったので朝9時の便に変更した。羽田まで55分。船で10時間の距離も飛行機ならあっという間だ。もちろん船旅の旅情も大変捨てがたいものがあるが、もう船酔いはこりごりなので、帰りを空路にしたのは正解だと思った。

公楽園

ふらりと新潟へ行ったけど特に行き先を決めてなく、彌彦神社を訪れたあと時間が余ったので、付近に何かないか探していたら、前にNHKドキュメント72時間で見た公楽園という一部で有名なレトロなホテルが隣の燕市にあったのでそこへ行ってみることにした。

ホテルは幹線道路沿いにあり、駅から離れているのでタクシーに乗った。タクシーの運転手さんに「公楽園というところへ行きたんですが」と伝えると「こうらくえんですね」とすんなり伝わって、やっぱりそこそこ行く人がいるのかなと思ったが、連れて行かれたのはラーメン屋の幸楽苑だった。「ここではなく、こういうちょっと、というかかなりボロボロな建物なんですけど...」とスマホで写真を見せながら改めて説明すると「ああ、ここですか」という感じでちゃんと伝わったが、なんでわざわざこんなところへ行くのかはよくわからないみたいだった。

屋上の特徴的な「公 楽 園」の看板がなくなっていたので、もともと廃墟っぽかったが、いよいよほんとに廃墟になってしまったのかと思ったが、ちゃんと営業していた。周りは田んぼしかない。

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薄暗い館内。フロアの大半は何世代か前のアーケードゲームが所狭しと並んだゲームコーナーになっている。平日の昼下がりだが、お客さんは3人くらいいた。2Fは客室になってるらしい。

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パンツのUFOキャッチャーがあった。

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珍しいトーストの自販機。

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熱々でおいしかった。

漂う場末感がなんとなく心地良かった。地元の人(ほぼおじさん)が憩いの場として通ってくるのもなんとなく頷ける。しばらくぼーっとしてみたかったが、非喫煙者には建物全体に染み付いたタバコの臭いが強烈すぎて長居できず、15分くらいで退出した。泊まったことある人のレポートを見ると、客室も相当ヤニ臭いようなので泊まるには覚悟がいりそうだった。

 

旅の動画

youtu.be

犬と小さい山に登る

犬を連れて川や海に行ったら楽しかったので、今度は山に登ってみることにした。

あまり高すぎる山や高尾山みたいな人が多い山は難しそうなので、家から近い小さな山がいいと思った。犬連れ登山について調べていると、楽しい犬連れ登山ガイドというサイトがあってとても参考になった。ここに載っていた丹沢の端っこの日向山(404m)へ行くことにした。

犬連れ登山ガイドはYahoo!ジオシティーズサービスの終了に伴って、2019年3月末でなくなってしまうっぽい。残念。

平野から山が始まるあたりにある小さな山、日向山。山の麓にある日向薬師は関東有数の古寺だそうです。

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家から日向山までは1時間15分くらい。車に慣れてないプロペラはクレートの中でそわそわしてる。

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日向薬師の駐車場に登山道の入口があり、ここからスタート。

山から落ちたら困るのでハーネスを付けた。制御しやすいように首輪にもリードもつけているので、犬と2本の紐でつながった。超安全な感じ。

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天気も良くて気温もほどよく穏やかな日。

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コーギーは足が短いので急な段差は行けるか少し心配だったけど、30cmくらいまでの段差だったらなんとか頑張って登っていた。

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体型的に山に不向きな犬種に見えるけど、Wikipediaコーギーのページには、...同伴動物として適していると同時に、アジリティ・トライアル(障害競技)にも適している。」と書いてあって、この通りなら山登りも案外行けるのではと思った。でも訓練なんかしてないのでちゃんと見てないとすぐに穴などにはまってしまいそうだ。

「クマ出没注意」クマが出たらこの犬は飼い主を守るため果敢に吠えるぐらいはしてくれるだろうか。

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1時間くらいで山頂に着いた。ほとんど人に会わなかった。林の中なので展望はあまりよくない。

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古い祠とよくわからない「ナイスの森」看板。

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ここでお昼ご飯を食べることにした。プロペラのごはんは朝夕だけなので見学。残念!

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下山は来た道を引き返すのではなく、亀石という目印を経由する道にした。

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途中で倒木が散乱している場所があったけど、夏とかに豪雨か何かで崩れてしまったのかもしれない。

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亀石という巨大な岩。

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岩を支えてるふうの木の枝は何でしょうか。おまじない?

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1時間かからないで道路に出た。ここから駐車場までは歩いて30分くらい。

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途中にある七沢展望台。

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この展望台、googleマップのレビューに「夜は動物達が大量に現れるので怖いです」という書き込みがいくつかあって、おもしろそう...と思ってしまった。

せっかくなので日向薬師にも寄った。本堂は国の重要文化財に指定されていて、茅葺の屋根も迫力があってかっこよかった。

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日向山は登山というより散歩の延長みたいな感じで山歩きできるのでよかった。

ひとりで黙々と山を歩くのも静かでいいけど、単調になってしまう時がある。犬を連れて行くとなんかワクワクして飽きないので楽しかった。プロペラも草の匂いをかいだり、たまに崖からそろそろ下を覗き込んだりして、たぶん楽しそうだったと思う。

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その2↓

犬と小さい山に登る2 - こわくないおばけ

50km歩いた

年末年始の連休は時間がたくさんあるので、歩けるだけ歩いてみた。

100km歩くのはたぶん無理だけど、半分の50kmなら歩けるんじゃないかと思い、家から60km弱の小田原を出発地点にして、横浜市港北区の自宅に向かって31日の早朝から歩くことにした。

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6:20 JR小田原駅を出発。ここから東海道国道1号)を東京方面へ歩く。

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6:54(3.0km)酒匂川で2018年最後の日の出

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6:54(6.8km)ちらちらと建物の隙間に見える海が気になってJR国府津駅周辺で少しだけ海岸に降りてみた。砂の上は歩きづらいので100mくらい歩いたあと道路に戻った。

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国道1号は交通量が多く騒がしいので東海道線沿いの細い道を歩いてみた。電車が通過する音以外は静かでよかったけど、景色に変化がなく退屈してきたので国道に戻った。

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10:00(16.6km)2時間40分歩いてJR大磯駅。コンビニでカロリーメイトとグミを買った。

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11:17(21.1km)JR平塚駅周辺。大きい神社があった。地図で見たら平塚八幡宮という神社だった。境内は初詣の準備で忙しない雰囲気で、はじめて明日は新年なんだなーという気持ちになった。少し疲れてきた。年内には家に帰りたい。

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11:38(22.3km)相模川を渡ると茅ヶ崎市だ。小田原からだいぶ離れた気がする。この辺りで、このまま東海道を歩いて、港北区の自宅よりも10kmくらい手前の横浜駅をゴールにしようかなという気になってきた。というか体力的にそう決めた。

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13:36(30km)藤沢市に入った。完全に湘南である。横浜なんてもう近所だ。足の痛みが気になってきた。歩行者通行禁止の藤沢バイパスが現れ、結構遠回りをすることになったり、突如、スマートフォンの充電ケーブルが断線するなどトラブルがあって気力が削がれた。遊行寺坂という結構急な坂も堪えた。

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15:34(35.1km)横浜市戸塚区。とうとう横浜市に入りなんか少し感動してしまった。日が傾いてきた。

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東海道(旧)を歩いてると時々、街道や宿場にまつわる案内板やら目印があって面白かった。じっくり読む余裕はないけど。40kmを越えてから足の痛みが我慢できなくなってきた。

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戸塚に入ってから道路は常に緩やかな起伏が続くような感じで、普通だったらなんてことない傾斜も、足に激痛を抱えるものにとってはつらい。交通量も多く車も猛スピードでつらい。

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17:20(46km)足をひきずりながらJR戸塚駅に到着。もう暗い。誰に強制されたわけでもなく好きでやってることだから楽しくないとは思わないのに、ものすごいつらさが迫ってくるよくわからない気持ちだった。

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ここでおしまいにして電車に乗って帰りたかったが、あと4kmでキリの良い50kmなので隣の東戸塚駅まで歩くことにした。残り12km歩けば横浜駅だけど絶対無理だった。腰の曲がったおばあちゃんに追い越されるくらい歩くのが遅かった。もう最後なので(?)出発の前に入れておいた靴の中敷と足の裏に張っていた絆創膏を全部剥がしてゴミ箱に捨てた。昔、競技中にサングラスを放り投げたマラソン選手が話題になったが、その人の心境とは別に同じではないと思う。

18:30(51km)東戸塚駅。ほぼ12時間歩き続けた。ゴールだがつらい以外の感想はなくすぐに電車に乗って帰った。

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100km歩く人は、距離的にここからまた小田原まで復路するわけだからもしそういう人がこの時隣にいたらそれは本当に頭がおかしいとこの時は思った。シューズとか装備を長距離歩くためだけに万全に準備すればいけるのかもしれない。履きなれた靴がいいと思って、一年間履き続けたランニングシューズで挑んだがクッション性とかがだいぶ劣化して足にダメージが大きかったのではないかと個人的には思ってる。が、もう二度とやらないだろうしやりたくないのでわからない。とりあえず35kmくらいまでは正常に歩けるし、ウォーキングのアプリで色々平均ペースなどのデータを取ったので何かの目安にはなりそうかなと思った。家に帰って足の裏を見たら左右に水泡が二つずつくらいできてた。

歩いた距離:51.39km

歩数(移動間含む):71,719歩

時間:12時間8分

平均速度:4.2km/h

実際に歩いたルート

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