伊豆下田を散歩した
特急「スーパービュー踊り子」号で伊豆半島南部、下田まで行った。
池袋から下田まで3時間弱。途中停車駅に、家から比較的近い武蔵小杉駅があって楽なのがよかった。意外と、新幹線やその他特急に乗るため人の多い東京や横浜に出るまでが一番疲れる。
先頭2両はグリーン車で、1両目は展望席や、そんなに広くはないが専用ラウンジもある。せっかくなので行きはグリーン車に乗った。庶民なのでドリンクの無料サービスだけで気持ちが高まった。今日の遠出の目的の半分はこの電車に乗ることだ。
席を予約するとき、少し気をつけないといけないことがある。行き(下り)は、偶数座席のA・Bで、帰り(上り)は奇数座席のA・Bにすること。伊豆半島に入ったとき海側で、かつ窓枠を避けるため。覚えておくと完ぺき。
下田駅についた。
少し早かったが、お昼ご飯に伊豆らしくおいしい魚を食べた。
とりあえず海の方へ歩いて行くことにした。
下田公園までやって来た。
かつて下田城があった場所が自然公園になっている。
山には展望台もあるけど、海のほうを歩きたかったので行かなかった。
海上保安庁の建物の前に泊っていた船、領海侵犯のニュースとかでよく見たことある。
縛り付けられているのは密入国者だろうか。
下田湾の真ん中に細長い防波堤で地続きになっている島があった。犬走島というらしい。
堤防には釣り人がいっぱいいた。
そのまま下田公園を海岸沿いに歩いて行くと水族館があった。
エントランスにはウミガメが。
先へ進むと磯場に沿って遊歩道がある。
遠くに伊豆諸島が見えた。
時計回りに下田公園の海岸を一周すると、「村上合掌造り民芸館」という建物があったので行ってみた。
白川郷で一番大きかった合掌造りをここに移築したそうだ。一ヶ月前に富山の合掌造り集落相倉を訪れたばかりだったが、そこにあったどの合掌造りよりも大きかった。そこらじゅう囲炉裏の煙で煤けて黒光りしていて、小ぎれいだった現地の合掌造りよりいい意味で生活感が漂っていて雰囲気があった。
変なだるまの入れ物(木炭が入っていた)
移築した人物の子孫の、独特な感じのおじいさんがひとりで管理しているようだった。色々、さらっと見学できる感じではないので時間があるときに行くとよいと思う。
しかし飛騨と南伊豆じゃあまりにも気候も文化も違うから変な感じだな、と海を眺めながら思った。
駅へ戻る途中、ペリーロードの喫茶店で休憩した。小さいけれど倉敷のような雰囲気だった。
下田駅前のお土産屋の並ぶ通りで、子供のころ、海の近くの土産店の軒先には必ず吊るされていた「フグを膨らました剥製の置物(わかる人にはわかると思う)」があるかなと思って探したら、一軒だけ置いてあるお店あった。まだどこかで作ってるんだと思って少し感動した。買いはしないが。
帰りはグリーン車ではなく普通車に乗った。二階建てのグリーン車よりも窓はこちらの方が大きかった。天井の方まで窓があって景色がよく見える。伊東あたりから家族連れやらが乗って来てにぎやかだった。