こわくないおばけ

日記のようなもの

犬と八ヶ岳へ行く

夏なので犬とどこかへ行きたいが、暑いのは嫌だし、犬は人間よりももっと暑さに弱いそうなので、高地で涼しそうな八ヶ岳のあたりへ行くことにした。去年の8月にも同じ山梨県北杜市瑞牆山という高い山の中でキャンプをしている。 夏はとにかく標高の高いところへ。

高速道路を降り、まずはそのまま今日泊まる予定の、犬と泊まれるの貸別荘に向かった。田んぼが広がる緩やかな斜面の山の際にポツンとある広いテラス付きの一軒家で、窓からは八ヶ岳南アルプスの素晴らしい景色が見渡せるらしい。でも、到着した日は曇りがちですぐに雨雲がやってきてほとんど山は見えなかった。

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天気が悪いので今日はどこへも行かず、雨が降り出す前に宿の周りを散歩した。
小さいけど専用のドッグランがあって、早速プロペラは死んだミミズかなんかのにおいを体に擦りつけることに余念がなかった。

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室内は家具や様々な食器、調理器具、日用品、イケア、望遠鏡、扇風機、変なオブジェ、趣味の合わないテーブルクロス、どこに何が入っているのか全く覚えられない無数の引き出しなどが一通り揃っていて、かなり他人の家っぽさがあった。貸別荘というものには初めて泊まってみるけど、思ったよりもかなりドメスティックな感じである。

夕方になると本格的な雷雨になり、ついに家の近くにガシャーン!とものすごい音で雷が落ちると、雷が怖いプロペラはうんこをちょっと漏らして、クレートの中に逃げ込んだまま出てこなくなってしまった。恐怖のあまり脱糞って本当にあるんだな。徳川家康かよ。

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テラスに置いてある焚き火台でBBQでもしようかと思ったけど、雷雨が過ぎ去った後も雨が降ったりやんだりなので、おとなしく家の中で持ってきた肉と野菜を焼いて食べた。ひぐらしの大合唱が聞こえる。涼しくて冷房をつける必要もなかった。

翌朝は濃い霧が出ていたが雨はやんでいたので、家の周りの田園風景を散歩した。

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山の中にひっそりと佇む小さな神社が見えた。観光地になっている大きくてきれいな神社よりも、集落のはずれの、そこに住んでる人しか来ないようなこうした人影のない神社の方が好きだ。どんな歴史と信仰があるのか知りたくなってしまう。

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田んぼの中の道には、小指の先ほどの小さなアマガエルがそこらかしこでピョンピョン跳ねていた。一匹だけ青いアマガエルを発見した。黄色の色素がないけっこう珍しいカエルらしい。

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テラスで朝ごはんを食べる頃には霧も晴れ青空が広がってきた。

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ハンモックでぼんやりしてみた。夏休みっぽくてよかった。

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一泊だけなので、10時くらいに宿の人がやって来てチェックアウトした。宿の人が一週間くらい泊まって何もしないでいろんな時間の様々な気象の移り変わりを眺めるのがおすすめのようなことを言っていた。

目の前の八ヶ岳の方に向かい、美しの森という展望台なんかがあるハイキングコースへ行ってみた。とてもよい景色だった。

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太陽が真上に来る頃になると暑くなってきて、平地に比べれば気温はそんなに高くはないけど日差しは強烈だった。プロペラには、水で濡らして気化熱で体温が上がらないようにする「冷やし服」を着せているけど、すぐに日陰で休みたがるのでやはりちょっと辛そうだった。展望台のところで人間はアイスクリームを食べ、犬にはシロップのかかってないかき氷を買ってやった。前足と口でめちゃくちゃに崩しただけだったが少しは涼しくなったようだった。

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この後は近くの観光牧場へ行きお昼ご飯を食べるつもりだったけど、日光を遮るものがない開けた場所だと暑すぎて危険だと思ったので、山の中の滝を見に行くことにした。

滝までの道は木陰で涼しく歩くのが気持ちよかった。

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迫力のある滝だった。プロペラは滝よりもその辺の泥水の方が気になるみたいだった。

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途中、短いけど急な登り降りや岩場があって抱えて歩かないといけない場所があった。13kgというけっこう重たい犬なので大変だった。

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水に入るのが好きみたいで、深くて流れの速い川の中央の方へ引っ張って行こうとしていた。リードがなければあっという間に流されてしまいそうだ。危機感がゼロなのかあるいは飼い主に対して全幅の信頼を置いてるかのどちらかだと思うがたぶん前者だろう。

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この後は道の駅でご飯を食べて、道端の桃の直売所で桃仙人みたいなお店のおばあさんから桃を1箱買って家に帰った。やっぱり夏の山梨は果物がおいしいので、桃を買って帰れてよかったです。

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