こわくないおばけ

日記のようなもの

富山旅行

ラジオか何かで富山県の雨晴海岸のことを紹介していて、少し気になってなんとなく画像検索をしてみると、その海岸から見えるのは、海の向こうに白い山脈がまるで幻のように浮かんでいるとても綺麗な景色だった。ここは行かなくちゃいけない場所だと思って調べてみると、空気の澄んだ冬の間が一番よく見えるらしく、もう3月で冬とは言えないけど、雪がかかった山をみたかったのですぐに行ってみることにした。

 

雨晴海岸富山県高岡市

北陸新幹線で富山へ。私鉄を乗り継ぎ、高岡からJR氷見線に乗って雨晴へやってきた。
天気が良いと富山湾越しに立山連峰の3,000m級の山々を望むことができる景勝地
ここの景色を見るために富山にやってきたのだが、残念ながら春霞がかかっていて、写真で見たような絶景の海と山はほぼ見えなかった。まだ明日も富山にいるのでチャンスはもう1日ある。

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駅に絶景写真のパネルがご丁寧に掲げてあり、天気が良ければこんな感じ。

もうやることがなくなってしまったので、次の電車も2時間来ないし、雨晴駅から終点の氷見駅に向かって海岸を歩いてみることにした。

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途中、氷見市海浜植物園というところがあったので休憩ついでに寄ることにした。

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 実を付けたパイナップルが生えていた。

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自分が育てていたパイナップルもうまくやったらこうできたのかなと思った。

企画展示の『ひょうたん展』。ひょうたんアートがたくさん展示されていた。

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氷見駅に着いた。距離は6kmくらいだが砂の上を歩くのは疲れる。

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瑞龍寺富山県高岡市
高岡へ戻りまだ時間があったので、瑞龍寺という曹洞禅の寺院を訪れた。

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建物のほとんど国宝か重要文化財だ。長い廊下があるところとか、福井の永平寺に似ているような気がした。こういう雰囲気を禅様式と呼ぶのかもしれない。

 

翌朝、目が覚めて窓の外を見たけどどうもスッキリしない空だ。ダメ元で氷見線の始発で雨晴海岸へ再び行ってみたが、昨日よりも完全に曇っていて何も見えなかった。地平線の曖昧な早朝の真っ白い海は幻想的だった。

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五箇山・相倉集落富山県南砺市
夕方の帰りの新幹線まで時間があるので、高岡駅から直通バスが出ている世界遺産白川郷・五箇山の合掌造り集落」の五箇山へ行くことにした。飛騨地方の合掌造り集落は、岐阜県にあるのが白川郷富山県にあるのが五箇山五箇山には、相倉集落と菅沼集落がある。高岡から一番近い相倉集落へ行った。白川郷まで運行しているバスは車内でwifiが使えた。どうでもいいがバスもホテルも無料でwifiが使えるのに、なぜ新幹線はいまだにごく一部だけしか導入されてないんだろうか。

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深い山に囲まれた集落は、家とメイン通路以外の大部分がまだ雪で覆われており、水路を雪解け水が滝のように流れていた。民俗館と伝統産業館では五箇山の歴史文化を展示していて、合掌造りの特徴的な形状の理由などがよくわかった。五箇山和紙で作られた犬の郷土玩具を買った。

例によって帰りのバスの時刻まで時間があったので、隣の集落まで歩いてみることにした。一番近道そうな相倉集落の奥の道を進んで行くと除雪されていない1m半くらいの高さの雪が道を塞いでいたが、よく考えずによじ登って通過した。

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あとで思い返すと「この道はここから先は通れません」ということだったんだと思う。山の中の道路は雪が残っていて、日当たりの良いところは雪解け水が川を作っている。すぐ引き返せばよかったのになんとなく大丈夫だろと思ってどんどん進んでいるうちに引き返すタイミングを失ってしまった。雪の上にクマっぽい大きな足跡を発見しさすがにちょっと怖くなった。

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野生動物しか通らないぐちゃぐちゃの山道を1時間弱くらい歩くと、車の往来のある広めの道路に合流した。普通はこっちを通行するみたいだ。近道だと思って無理やりこの険しい道を歩いてきたが、スニーカーと靴下はびしょ濡れで完全にダメだった。

上梨というバス停留所の近くの食堂で山菜うどんを食べ、バスの時刻まで村上家という合掌造りを見学した。

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あまり人が乗ってない帰りのバスの中で、びちゃびちゃの靴にいらなくなったパンフレットを丸めて詰めたりしてたら高岡に到着する頃には乾いていた。最近のスニーカーは軽く通気性が優れている反面すぐ水が入ってきてしまうけど、そのぶん乾くのも早いんだなと思った。

雨晴海岸の景色が見られなかったのは残念だった。空気が澄んでいる11〜3月の間がよいらしい。冬になったら晴れてる日を狙って(なかなかそんな日は少なそうだけど)必ずまた来ようと思う。