山形旅行 2017.11
なんとなく東北地方が好きらしく、気づくと北上していることが多い。今回も久しぶりにどこか遠出したくなったので、ぼんやり日本地図を眺めているうちに山形(と宮城少し)へ行くことになった。
見晴らしの良い景色と、凝灰岩の特異な山肌に彫られた岩塔婆、無数の後生車など、不思議なものがたくさんあって、頂上まで1000段以上ある石段も苦にならなかった。山の中には昭和の観光ブームの時に作られたという巨大滑り台の遺構もあるらしい。
なんだかずいぶん贅沢な場所に泊まってしまった。温泉街の奥の山には江戸時代の銀鉱山の廃坑があって探検できた。
放し飼いのキツネがたくさん。キツネがこんなにふわふわしてるとは知らなかった。
郷土玩具が好きなんだけど、山形には山形張子という郷土玩具がある。その張子を今も作っているのが山形駅の商店街にある岩城人形店さん。「まり猫」というのが欲しかったので帰る前に行った。
現在は主に洋品店みたいな感じで営業されているようで、張子は入口のすぐそばの棚に少しだけ並べられているだけだった。お店の人によると、私のように山形張子を求めてやって来る人は時々いるみたいだった。なんとなく工房のようなものを想像していたので、実際の雰囲気に妙なリアリズムを感じた。
上の写真は自宅で撮ったもの。鞠に猫が張り付いた「まり猫」(左)と、平成11年の年賀切手にもなった「玉乗り兎」(中央)を購入した。おまけで「通信こけし」(右)なるものをいただいた。中空になっているこけしの胴体に手紙を入れて、旅先から出すのである。どれも素朴でかわいらしい。
まり猫の裏側。
今回で山形は3回目だけど、酒田方面にはまだ行ったことがないので次は山形の日本海を見たい。